アマゾンコレクションの価値について

■2万点におよぶ 膨大な量があります。

ほとんどの収集品が、民芸品店などで購入されたものではなく、山口氏自身が現地におもむき、製作、使用されている現場で入手されており、資料の出所や利用方法などについての情報が確かで、その学術的価値をたかめています。

■現在では入手困難で、 貴重な文化資源です。

収集されたものは、社会的変化や政治的状況のために調査困難なアマゾン川流域のもので、またそれらの地域は、近年、環境破壊や市場経済の浸透などで先住民の伝統文化が急速に消滅、あるいは大きな変化を余儀なくされており、今後入手することがきわめて困難な貴重な資料です。

■日本国内だけでなく、 世界中の有識者が注目しています。

山口夫妻が収集した資料は、民族の生活に密着したもの(土器やかご、衣服、装身具、弓、矢、槍などの狩猟道具、楽器など)から、昆虫や動物まで幅広く、世界の研究者、有識者がその価値を高く認めています。

山口吉彦、考子氏について

山口吉彦氏は、文化人類学者、博物学者として国際理解や国際交流に傑出した活動をおこなってきました。そのことが評価され、1988年の山形新聞3P賞(平和賞)、大同生命国際文化基金地域研究特別賞(1996)など受賞。また全国各地で講演を行い、「アマゾン先生」としても子どもをはじめ多くの方たちに親しまれています。
妻の考子氏は、外務省派遣教諭として1976年ブラジル・ベレンに赴任(5年間)。教職につくかたわら夫の吉彦氏とともに、アマゾン・インディオ研究に協働し、夫婦で国際交流基金地域交流振興賞(1990)、NHK東北ふるさと賞(1991)、サントリー地域文化賞(1998)を受賞しました。現在ラフターヨガ(笑いヨガ)のマスタートレーナー(アマゾンなすこ山口)として全国に笑いを伝えています。