文化人類学者である山口吉彦氏と妻の考子氏が長年にわたって収集した膨大なアマゾンの生物及び民族コレクションがあります。
山口夫妻は、アマゾン奥地のインディオ部落を長年に渡って調査し、動物・昆虫やインディオの生活用具を収集しました。それらは2万点にのぼり、おそらく個人の収集では世界においても最大規模のものです。また、コレクションの大半は1970年代から80年代にかけて収集されたものであり、日本が1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に加盟する以前の資料です。また、アマゾンの急速な開発により、先住民の生活様式は失われ、生態系にも大きな影響を受けたこともあり、現在では入手困難な、貴重で歴史的価値のある文化資源です。
アマゾン研究所では、この「日本の宝」ともいうべきこのアマゾンコレクションを、後世により良く残し、今後も有効活用するため活動しています。